感動!鹿角パークホテル 雪深いエリアの歴史ある街のホテルの香り

鹿角パークホテルのレセプション横に飾られている花輪ばやしの山車のディスプレイ

 秋田県鹿角(かづの)市は秋田県の東北部、秋田県、青森県、岩手県の県境に位置する。
こちらの市にある鹿角花輪駅から5分程度のところにあった鹿角パークホテルがこの4月に新たに「感動!鹿角パークホテル」として生まれ変わった。

この市は、中部に花輪盆地があり、北部に十和田湖、南部は八幡平と大自然の環境に恵まれたところ。歴史も古く、古墳も多くあり、大湯環状列石は全国でも著名な縄文遺跡の一つである。江戸時代までは南部鉄器で今や有名な南部藩が統治していた。

秋田県鹿角市の地理を示した地図
青空の下の雄大な山の風景と、茅葺き屋根の古代住居が並ぶ遺跡
十和田八幡平国立公園(左)、大湯環状列石(右)

ホテルレセプション横にも飾られている花輪ばやしの山車は毎年8月19、20日に開催される日本3大ばやしの一つに数えられるお祭り。

感動!鹿角パークホテルの香り

そんな歴史と自然に溢れたホテルのオーナーからお声がけいただき、「感動鹿角パークホテルの香りのプロジェクト」をスタート。

香りのセレクションはまずはオーナーのお好きな「ヴェーベナ」の香りと秋田といえば代表的な樹木である「秋田杉」をイメージさせる杉の香りをブレンドしたシトラスのフレッシュさと落ち着くウッディさを兼ね揃えた香りで2種類のサンプルを制作。そして、実際に空間で流していただきそのうちのひとつに決定。

ホテルリニューアルに向けた空間芳香の提案書。杉とヴァーベナの香りを使ったホテルオリジナルの香りについて説明しています

杉と柑橘をベースに香りを製作(Verveine et Cedre)

ホテルオリジナルの香りの提案資料。杉の森林浴とヴァーベナの爽やかさを組み合わせた香りの特徴が説明されています

レストラン [Garden]

もう一つこのホテルで特筆すべきは、“おいしい地元の食材を使った料理と宿泊”。

こちらのホテルは料理と宿泊、そして最高のおもてなしでフランスのオーベルジュを目指している。

レンガの柱とガラス仕切りで区切られた明るい空間に木製テーブルが配置されているレストランの内装
レストラン:Garden の内部

地元の食材を活かしたシェフの自由な発想から生み出される創作欧風料理をぜひとも秋田や東北地方のワインと共に食していただきたい。

赤い丸皿に盛られた繊細な前菜と、青い皿に飾られたデザート

 周辺の散歩道

 ホテル周辺は早朝に散策するのがおすすめ。
江戸時代の雰囲気漂う、酒蔵や古民家風バーガーショップも発見できる。

木造二階建ての店舗や格子模様の白壁が特徴的な建物といった伝統的な日本家屋が並ぶ古い街並み

そして、朝市では地元の食材がたくさん集まってくる。都心ではちょっとお高めの田子のニンニクや採れたての実山椒などが格安価格で購入できる。

緑の山を背景に両側に屋根付きの出店が並ぶ朝市の様子
地元の朝市の様子
朝市で売られている実山椒と乾物の数々
朝、摘んできた実山椒(左)、乾物も土地柄多いよう(右)

近くには気軽に訪ねられるワイナリーこのはなや、ちょっと足を伸ばすと小坂七滝ワイナリーもある。レストランではワイナリーで購入したワインも食事に合わせることができる。(別途持ち込み料)

香りの持つパワー

「嗅覚」は私たち人間が持つ、五感の中で一番強い感覚である。

香りは人間の感情を呼び起こすパワー、また、お客様とブランドを強固につなぐ能力を持っている。「香り」は私たちの心を惹きつけ、無意識のうちに“その場所の香り”としてゲストの記憶の奥底に浸透していく。最終的には視覚や聴覚など他の感覚と融合し、見えない言葉として人々に伝わっていくのである。

白背景に並ぶミント・ローズマリーなどのハーブと琥珀色の小瓶
参照出典:Wikipedia

感動!鹿角パークホテル
秋田県鹿角市花輪堰向30−1
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